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記憶よりも鮮やかな夢に、雑貨探しの原点を見る

あまり夢は見ないのだけど、ひとつだけ、何年かに一度同じ夢を見ます。
それが昨日見た夢。
とくに心が不安定になっているというわけでもなく、
お昼間に関連するようなできごとがあったわけでもなく、
ただ目覚まし時計のリマインダーのように、
思い出したかのように見るなつかしい夢。



それは、約10年前に訪れた、奇岩地帯で有名なトルコのカッパドキアでのできごと。
あたりには溶けかかった雪野原が広がっていて、
雪をよけた道路の曲がり角の傍らに、遠目に見るとこげ茶色のかたまりがひとつ。


何だろと思って近づくと、こげ茶色を着こんだ初老のおじさんが、
こげ茶色をした馬の人形を売っている。
大きいの、中くらいの、小さいの、3頭の馬は、どれもほのぼのしながら野性的。
おじさんが作ったの? それとも家で待ってるおばさまが?
と想像をめぐらせ、ちょっとうれしくなってさらに近づけども、
おじさんは、いちべつをくれたきり無表情でまったくこびたりしない。

あの、、、おいくらですか?と尋ねようとモジモジしていると、
ガイドさんと同伴の友達が、どうせまたこの道通るからその時買えばいいよ、荷物になるし、と言う。

……ああ、そう?
じゃあ、また後にするか、とおずおずとその場を離れる私。
車に乗り込んで、こげ茶色のかたまりが小さく小さく見えなくなるまで、
後ろを見送る・・・



というところで目が覚めます。まさに、旅のワンシーンの再現映像。



お察しのとおり、実際には、
そのあと旅の予定が変わって同じ道を通ることはなく、
あのおじさんと馬の人形に再び出会うことはなかったという、しょんぼりなはなしで、
その後も、商店や路傍の行商の人たちを目にするたび、
馬の人形を探すのだけど、似たものさえ見つからない。
どうやら、その土地独特の民芸というものでもなかったらしい。


あれから誰かにもらわれただろうか。
あのとき拾い上げていたら、おじさんはどんな顔をしただろうか。
あの場所に今行けば、再会できる可能性はゼロではないよね。

そんなことを考え出すと、頭の後ろの方がそわそわと震える感じがします。
本当は、どの道端だったかも覚えてないのに。


予定はあってないようなもの、それが旅。
心が通じたって感じたなら、その場で連れて帰ること。
このふたつを教えてくれた、ほろ苦く今ではあわいできごと。
旅先雑貨探しの原点は、もしかしたらここにあったのかもって、思います。
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by noranodepart | 2011-05-24 00:16 | できごと


旅先雑貨店のらのデパートでは、モロッコ、ウズベキスタン、ベトナムなどで買い付けた雑貨を販売しております ●E-mail:info@noranodepart.com


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